王寺水害応援編成、最後はMc27+M’27+T3+T‘3+M5+M’c5の6連です。この編成は1983年4月以降の組替えで登場、Mc27+M’27は王寺水害を免れ電化当初から活躍する車両、他は武蔵小金井からの応援車で1ケタナンバーが4両入り101系の中でもベテラン車で固められた編成でした。

Mc27+M’27は1960年10月には三鷹から淀川へ転属して大阪環状線で活躍、中央線は約2年の在籍でしたが最後に三鷹出身の元同僚と編成を組むとは彼らも思わなかったでしょうね(^^)

中間に入るサハは101・100ともナンバーは3で水害応援では最初に武蔵小金井から駆け付けた編成の2両でオレンジ色のまま運用に入りました。最初、見かけた時は廃車予定車なので先は短そうと思っていたのですが、1983年2月にウグイス色へ変更され走っているのを見かけた時は「あれ?色が変わっている!」と驚きました(笑)廃車は1985年2月でした。サハ100-3はパンタ台が撤去されグロベン増設されていたため、模型でもサハ101の屋根をベースに加工しています。少し位置がズレたグロベンも中々面白いものです(^^)

M5+M’c5は歴代関西線の101系電動車では最若番でウグイス色へ変更されて転入しています。初期車ですがクモハ100のパンタグラフはPS16へ交換され首都圏らしい姿ですね。ナンバーは同一ですがモハ101-5は昭和33年3月29日、クモハ100-5は昭和33年3月17日(共に近車製)と新製日は異なります。模型ではKATOの関西線色のパンタをPS16へ交換しただけです(笑)

屋根を見る機会の多い鉄道模型、サハ100-3はパンタ台とランボードが撤去されグロベンが増設されましたが、PS13パンタグラフを搭載したモハ100-27も特徴があり、通常は黒色ですが晩年の検査時に灰色となって出場しており目立つポイントです。ASSYで確保したクモニ83のパンタグラフに交換して再現しています。


関西線の101系は冷房改造車やヘッドライトをシールドビーム化した車両は無く、外見上の違いはテールライトの形状・PS13・16パンタ・サハ100の屋根の変化ぐらいですが、逆に小加工で編成ごとに色々細かな違いを再現するのも鉄道模型の醍醐味かな?と思います。101系もすっかり過去帳入りの車両ですが、色々と細かな形態差はあるのでお時間のある方は違いを見つけてみてください(^^)




